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ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

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あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか?

「使われる」プロダクトロードマップを作るには? ~見落としがちな作成前後のポイント~

あなたのプロダクトロードマップは課題解決につながっていますか? 第3回

プロダクトロードマップを「作った後」のポイント

継続的な更新を可能にする

 プロダクトロードマップが「使われない」最大の理由の一つは、更新が滞ることです。気合を入れて作り込みすぎると、その後の更新のハードルが上がってしまいます。「話しながらブラッシュアップしていく」程度のマインドセットで作成することをお勧めします。

 そのためには、無理なく更新できるツールを選択することが重要です。DIGGLEではGoogle スライドを利用し、プロダクトロードマップを管理しています。Google スライドを利用する利点としては下記があげられます。

  1. 全員が簡単にアクセスでき、他部署でも探しやすい
  2. 上のページに最新を継ぎ足していくことで、過去分についてもさかのぼりやすい形になる

 プロダクトマネジメント専用のSaaSツールも存在しますが、プロダクト開発以外のチームにとってなじみがない場合は、かえって利用の障壁となる可能性があります。「他部署になじみやすい」ことを重視し、シンプルなツールを選択することも一つの選択肢です。

「使われる」プロダクトロードマップを目指して

 本記事では、プロダクトロードマップに関する内容よりも、作る前と後のポイントに焦点を当てて解説してきました。これは、「使われる」プロダクトロードマップという観点において、これらの要素が特に重要だと考えているためです。

 プロダクトロードマップは、作成すること自体が目的ではありません。組織内のコミュニケーションを促進し、プロダクトの方向性を共有するためのツールです。そのためには、プロダクトロードマップの完成度を高めることはもちろん重要ですが、それ以上に「作る前」と「作った後」のポイントをしっかりと押さえることが大切です。

 これらが整っていれば、継続的な利用が可能となり、事業や組織の状況に合ったプロダクトロードマップへと育っていくはずです。事業、組織、プロダクトの状況は各社で異なりますが、本連載の内容を参考に、ご自身の環境に合った「使われる」プロダクトロードマップを作っていただければ幸いです。

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この記事の著者

本田 大晟(DIGGLE株式会社)(ホンダ タイセイ)

立教大学経済学部卒業後、Retty株式会社に新卒入社。入社当初はデータアナリストとしてプロダクト・ビジネス両面の意思決定支援に従事したのち、toB向けプロダクトのプロダクトマネージャーを担当。2022年 DIGGLE株式会社に入社、プロダクトマネジメントチームの立ち上げから組織化に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/3047 2024/11/28 11:00

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