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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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ProductZine Day 2024 Summer

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特集記事(AD)

DAU100万超「Chatwork」のkubellが挑む新規事業、BPaaSプロダクトの魅力とは?

BPaaSでは業務の型化が重要、SIerなどの経験が活かしやすい

──改めてお二人がどういう経緯でkubell社のBPaaS事業担当になったのか、これまでの経歴とともに教えていただけますか。

平本氏:私は2012年に株式会社リクルート(以下、リクルート)に新卒入社し、ECモールのバックエンドエンジニアから始まって、ビッグデータアーキテクトやクラウドアーキテクトを経験した後、最後は「Air ビジネスツールズ」の開発組織のマネージャーとして従事。2022年3月まで10年間リクルートにいて、kubell(当時はChatwork)に転職しました。

 リクルート時代から未解決の課題が山積みの白地がある環境が好きだったので、強い既存事業があるなかで新規事業の立ち上げに挑戦できるのが楽しそうだと思いました。転職当初はグループ会社のkubellストレージ(当時はChatworkストレージテクノロジーズ)で執行役員をしていましたが、後任に引き継いで2024年1月からBPaaS事業に集中できるようになり、現在はBPaaS事業のVPoEをしています。

岩本竜也氏(以下、岩本氏):私は2008年に株式会社野村総合研究所に新卒で入社して、知的財産関連のSaaSを扱っているグループ会社で、アプリケーションエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。上流工程を中心にキャリアを重ね、kubellに転職する前の約5年間は、知的財産調査SaaSの開発組織のマネージャーを務めていました。しかし2020年に親会社が外資系企業に変わることになり、プロダクト開発も海外が中心になっていくことが分かりました。このまま自分が主体的にプロダクトに関わっていくのは難しそうだなと感じ、このタイミングで新たな挑戦をしてみようと転職を決意。2024年9月にkubellに入社して、今はBPaaS事業のプロダクトマネージャーをしています。

株式会社kubell BPaaS本部 プロダクトユニット BPaaSプロダクト部 プロダクトマネージャー 岩本竜也(いわもと・たつや)氏
株式会社kubell BPaaS本部 プロダクトユニット BPaaSプロダクト部 プロダクトマネージャー 岩本竜也(いわもと・たつや)氏

──岩本さんがkubellを転職先として選んだ決め手は何だったのでしょうか。

岩本氏:「Chatwork」はもちろん知ってはいましたが、新たにBPaaS事業を立ち上げていることは知りませんでした。それまでは知的財産という狭い領域の成熟したプロダクトに携わっていたので、幅広いお客さまをターゲットとしたプロダクトにコンセプト立案の段階から関われる点が魅力でした。それに、まだ組織も立ち上げ段階で、シニア層も含めてポジションが空いているという話を聞き、これまでのマネジメント経験が活かせる点も大きな決め手となりました。

──実際にkubellに入社されてみて、どうでしたか。

岩本氏:kubellでは、どのようなところを目指して、現時点で何をやっているのか、といった事業戦略を細かいところまで公開しているので、ギャップのようなものは特にありませんでした。面接とは別に3~4回ほど面談の機会もあり、平本さんをはじめ現場のメンバーとも直接会話できたので、自分がどのような人たちと一緒に働くのかも把握できた上で入社できました。

 うれしい誤算は、社内でのBPaaS事業に対する理解が想像以上にあったこと。よく強い既存事業がある組織では新規事業に対してハレーションが起きるという話を耳にしますが、kubellでは他部署のみなさんがBPaaS事業を含め、新規事業の重要性を理解しているので、とても協力的で仕事がやりやすいです。

──BPaaS事業のプロダクト組織には現在何名くらい所属されているのですか。

平本氏:私が入社した当時はまだ組織化もされておらず、新規事業(現BPaaS事業)のプロダクトに関与する社員は3人しかいなかったのですが、そこから採用に力を入れて、今はグループインした会社の人たちを含めると20人近くに増えました。業務委託も含めると50人近い規模になっています。

──社内で異動させるのではなく新たに採用されたのですね。

平本氏:Chatwork事業も引き続きグロースさせる必要があるため、基本は採用ですね。

 とはいえ、立ち上げフェーズの採用は容易ではありません。目に見える成果を伝えづらいため、なりたい姿やビジョンに共感してもらうしかないのです。そこで当初はプロダクト企画ができる人を採用して、ある程度プロダクトの方向性が決まってからエンジニア採用に力を入れていこうと考えていたのですが、今思うと同時にエンジニア採用をスタートさせるべきだったと思います。BPaaSは「型化された業務プロセスと人材を含むオペレーションをクラウド上で購入できるビジネスモデル」であり、プロダクトとしては業務改善のためのソリューションです。そのため、SIerの人たちが得意とする領域ではないかと考えています。

──具体的にはSIer出身の方のどのようなスキルや視点がBPaaSで活かせるのでしょうか。SaaSとの違いもあれば教えてください。

平本氏:業務支援SaaSに似ているところもあるのですが、エンドユーザーだけが直接利用するわけではなく、アシスタント業務を担うオペレーションスタッフ(以下、BPaaSクルー)が標準化した業務プロセスに合わせて操作するので、BPaaSのほうが理想を追い求めやすい。どうしても業務支援SaaSでは、各社の要望やさまざまなユースケースに合わせて、柔軟にカスタマイズしやすいつくり方をしなければなりません。BPaaSではそれがない分、エンドユーザーをBPaaSクルーが支援しやすいよう、複数の業務を型化していくところが大事なポイントになります。そのため、業務基幹システムの開発に携わっていたSIer出身の方が勘所があって活躍しやすいと考えています。

次のページ
ビジネスチャットだけの会社ではない、中小企業を変革しうるBPaaS事業

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社kubell

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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