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ProductZine Day 2024 Winter

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プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術

プロダクト開発の生産性を最大化する「Figma」の活用方法

プロダクトづくりが捗るエキスパートから学ぶFigma/FigJam実践活用術 第1回


 Figmaはオンラインでのデザインコラボレーションを可能にするプラットフォームです。この数年で多くの現場で利用されているFigmaですが、多くの人が「デザイナーのためのデザインツール」という印象を持っています。この記事ではあらためて「Figmaとは何か」そして「プロダクトマネージャーにとってのFigma」について解説します。

Figmaとは何か

 Figmaは2011年頃、オンラインでデザインできるツールとして開発が始まりました。その後、2016年に公式にローンチし、ブラウザ上でリアルタイムに誰でもコラボレーションしながらデザインできるツールとして注目を浴びました。OSネイティブのアプリではなく、ブラウザで利用できるので、URLを共有すれば誰でもアクセスしやすいのが大きな特長の一つです。またデータがクラウドで管理されているので、最新データが一目瞭然であることも評価されている点といえます。

「Figma」のWebサイト
Figma」のWebサイト

 Figmaは「Make design accessible to all」というビジョンを掲げ、すべての人がデザインに関われるようにするためのプラットフォームとして製品を提供しています。

 それまでのデザインツールでは、基本的にデザイナー一人ひとりがローカルファイル内で作業し、完成するまでは他のメンバーに共有せずに進めることが多くありました。それゆえに当初はFigmaの「誰でもアクセスしてコラボレーションできる」ことに否定的な意見もありました。しかし、この近年は社会や市場の不確実性が高い環境下に置かれており、特にデジタルプロダクトの開発では、調査・設計と、開発・リリースのサイクルを早く回すことが重要視されています。こうした環境では、ウォーターフォール的に各工程で完成したものを渡していくよりも、途中段階かつ早い段階でステークホルダーを巻き込んで「一緒にデザインする」ほうが効率的であるといえます。

 Figmaははじめに「Figma」というUI設計を主としたデザインツールからはじまりましたが、2021年にオンラインホワイトボードツールである「FigJam」が登場しました。オンラインホワイトボードツールという言葉のとおり、オンライン上で同時にほぼ無限のキャンバス上でアイデアの発散や収束を実践できるツールです。

 FigJamの登場により、開発工程における「デザイン・実装」のフェーズだけではなく、それ以前の工程である「リサーチ・分析・企画設計」といったフェーズまでカバーされるようになりました。

 FigmaとFigJamの違いについて解説します。

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FigmaとFigJam

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この記事の著者

谷 拓樹(Figma Japan株式会社)(タニ ヒロキ)

Figma Japan株式会社デザイナーアドボケート。中小企業向けのSaaS、フリーランスでの受託、起業やスタートアップでの開発チーム立ち上げを経験。Webのフロントエンド開発や、UI・UX設計をおこなう。現在はFigmaのマーケティングやリソースの設計・開発に取り組んでいる。またデザインシステムに...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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