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Notionで進化するプロダクトマネジメントと、その実践

リモート環境における情報共有をスムーズに──Notionを活用したPRD管理

Notionで進化するプロダクトマネジメントと、その実践 第3回

 本連載では、AIを活用した音声解析サービスを提供しているRevComm(レブコム)が、プロダクトマネジメントにおいてNotionを活用することで、成果を上げたポイントを具体的に解説していきます。第3回はPRD(プロダクト要求仕様書)の作成・運用・管理についてです。(編集部)

はじめに

 株式会社RevComm(レブコム)のプロダクトマネージャーの吉井です。RevCommは音声解析AI電話「MiiTel(ミーテル)」、AI搭載オンライン会議解析ツール「MiiTel Meetings」、オフライン(対面)の商談を可視化する「MiiTel RecPod」を開発・提供しています。

 RevCommでは、2023年5月からドキュメント管理ツールとして「Notion」を全社に導入し、プロダクトマネジメントにも活用しています。今回は、全社員がフルリモートで業務を行っているRevCommにおけるPRD(プロダクト要求仕様書)の管理・運用についてご紹介します。

RevCommにおけるPRDの役割と運用課題

 RevCommではロードマップに記載された開発タスクごとに、プロダクトマネージャーがどのような機能を開発するのかのPRDを作成し、関係者に共有します。Notion導入前は、ドキュメント共有ツール「Confluence」で作成し管理をしていましたが、次のような課題がありました。

製品・機能ごとに階層形式で管理を行っていたため、目的のPRDを探すのに時間がかかる

 製品・機能ごとに階層形式でPRDを保存していたため、製品ラインナップや開発機能が増えるにつれて階層が深くなり、どの階層にPRDを保存するべきかの判断もプロダクトマネージャーごとの解釈次第で、ルールがあいまいでした。また、自分の担当する機能以外のPRDを参照したい場合や、階層ルールに慣れていないエンジニアがPRDを探す際に検索の手間が発生していました。

テンプレートを作成していなかったため、項目の抜け漏れが発生した

 PRDの記載項目は決まっているものの、テンプレートを用意していなかったため、「過去に必要項目が抜けた状態で作成したPRD」をコピーして使ってしまい、項目の抜け漏れが意図せず発生してしまう場合がありました。

ステータス管理ができていなかった

 例えば、次のような声が上がっていました。

  • PRDを作成して開発を検討したものの実施しなかった機能を、1年後に実施することになり、PRDを再度作成する際に、過去のPRDが「作成途中のまま開発は実施しなかったのか」「作成は完了したが開発は実施しなかったのか」が分からない
  • 機能リリース後に改修を行ったものの、その内容を最新のPRDに反映できているのかが分からない

 リモート環境でもこのような課題を解消し、コミュニケーションをより円滑に行いたいと考え、Notionの導入を機に次のような取り組みを実施しました。

次のページ
PRDの管理方法を階層形式からデータベース形式に変更

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この記事の著者

吉井 平八郎(RevComm)(ヨシイ ヘイハチロウ)

 株式会社セールスフォース・ジャパンでプリセールスエンジニアとして大手製造業顧客を担当。2022年株式会社RevComm入社。入社後はセールスエンジニア・プロダクトマネージャーを兼務。2023年7月からプロダクトマネージャー専任となり、プロダクトの外部連携機能を担当。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://productzine.jp/article/detail/2603 2024/05/27 11:00

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