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ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZineイベントレポート(AD)

日米の動向に詳しいPM DAO早川氏に訊く、プロダクトマネージャーを取り巻く状況と求められるものとは

「ProductZine Day 2024 Summer」レポート

プロダクトマネージャーにエンジニアリングスキルは必要か

犬飼:次に、「プロダクトマネージャーが活躍するためのスキル」について伺います。そもそもプロダクトマネージャーの業務範囲や求められるスキルは、企業規模によって違いがあるものでしょうか。

早川:そうですね。私がいた当時のSalesforceには、800くらいのスクラムチームがあって、それぞれにプロダクトマネージャーがいました。めちゃくちゃ多いですよね。組織構造としても10階層くらいあったと思います。Salesforceの場合、いつ、誰に、何をつくって、どんな価値を届けるのか、といったことは上層部で決まってしまうので、プロダクトマネージャーがそこに対して口を挟むようなことはありません。上から降りてきたものをPRDに落として、そこにリサーチチームと協力しながらインサイトを加え、エンジニアリングチームと一緒にスペックを考えながら開発する、という狭義のプロダクトマネジメントが行われていました。

 他方、Notionの企業規模は、まだすごく小さい。CEOのIvanは「プロダクトマネージャーは、あくまでもファシリテーターだ」と言っています。開発者、営業担当者、デザイナー、エグゼクティブといった社内の人たちが、より良いものをつくれるようにファシリテーションするのが、プロダクトマネージャーに求められる役割なのです。ちょっと意外じゃないですか? 日本ではプロダクトマネージャーに多岐にわたるスキルを求めますが、ファシリテーションだけでいいんですよ。企業規模による違いかどうかは分かりませんが、少なくともNotionでは、そうです。

犬飼:エンジニアリングの知識がないプロダクトマネージャーでも大丈夫でしょうか。

早川:実際に「開発未経験でもプロダクトマネージャーはできますか?」という相談をたくさん受けるのですが、私はいつも「できます」と答えています。私自身は開発ができるので、あまり無責任にできなくてもいいとは言いづらいのですが、少なくともSalesforceやNotionには開発経験のないプロダクトマネージャーは結構います。営業から来たとか、カスタマーサクセスから来たとか、バックグラウンドもさまざまです。

犬飼:われわれメンバーズのUXONEカンパニーでは、伴走型でUX領域から入ってプロダクトマネジメントの内製化支援をしており、メンバー全員がUXやユーザーテストに強みを持っています。そんな私たちを早川さんがプロダクトマネージャーとして育成するとしたら、どんなアドバイスをいただけますか?

早川:日本ではUXデザイナーに、ユーザーへの提供価値を定義するところから、実際にプロダクトをつくるところまで、責任を負わせるケースも多いと思うのですが、本来、プロダクトマネージャーにインサイトを与える立場でしかないはずなんですよね。つまりプロダクト開発のプロセスで言うと、入口を形づくるところに強みがある。その強みを活かして、まずはインサイトを足掛かりにプロダクトマインドセットを一緒に広げていきましょうという話をすると思います。

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プロダクトマネージャーはいつまで必要か

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この記事の著者

野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

提供:株式会社メンバーズ

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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