SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

ProductZine Dayの第3回。オフラインとしては初開催です。

ProductZine Day 2024 Summer

ProductZine Day 2024 Summer

エクスプラザ高橋一生の “生成AI時代のプロダクト開発” とは

令和トラベルにおける生成AI活用──プロダクトへの適用と社内推進において大事なこと

エクスプラザ高橋一生の “生成AI時代のプロダクト開発” とは 第1回(前編)

手探りでチャレンジしてきた生成AI活用

高橋:MLチームの体制と、やってきた施策についてはいかがですか?

宮田:チームといっても今は専属は私とエンジニアの2名体制です。基本的にはこの数か月でいくと、しっかり戦略やロードマップを引いて実施してきたわけではなく、正解不正解が分からない中で、手探りでやってきました。その中で後から振り返ってみると主には2つで、「お客さま向けのコンテンツ生成」と「社内業務の効率化」になります。

高橋:弊社エクスプラザでも法人向けの生成AI活用を支援させていただいておりますが、生成AIに関して「まずはトライアルアンドエラーで試してみよう」という方針で進めていらっしゃるのは、元々AI・Tech ポジティブな企業さまですね。多くの企業さまは「もう少しゴールを定めたり戦略的に考えたりして進めたい」ということから始まります。

 令和トラベルの場合は、スタートアップであること、そしてデジタルを強みとしている企業ならではの機動力なのかなとは思いますね。

宮田:そうですね。補足すると、先ほど言った王道的な戦略があるというか。イノベーションを起こすぞ!と意気込んで、当たるか当たらないか分からないPoCを繰り返すわけでもなく、かといって先手をひたすら撃ち続けるわけでもなく。

 お客さまと向き合いながら、ちょうどよくレバレッジを効かせられる粒度でやる、というのがカルチャーとしてあります。その延長線上にMLチームがあると思っています。

高橋:あまり膨らませすぎず、あるべき目標・目的に対して粛々と実験してきたと。お客さまと向き合い続けてきたが故のナレッジがあることが、施策の筋の良さ、勘所につながっているのかなという気もしますね。

宮田:おっしゃるとおりです。これはMLチームの専属が2名であってもうまくいっている仕組みだと思っていて、私も昨年入社したばかりで正直ドメイン知識が足りていない部分もあります。例えば私が施策として「LLM(Large Language Model:大規模言語モデル)でこういうことができるのでは?」と考えたときに、メンバーと会話すると「これはやりすぎです」とか「ここに関してはすごく良いと思います」といったような会話が起こります。メンバーがとても勘所をつかんでくれているので、現場ナレッジと施策をきちんと擦り合わせながら進めることができています。

次のページ
生成AI活用による「お客さま向けのコンテンツ生成」、生成AIによって実現できたこと

この記事は参考になりましたか?

この記事の著者

高橋 一生(株式会社エクスプラザ)(タカハシ カズキ)

株式会社エクスプラザ 代表取締役CEO 学生時代に海外インターンを3社経験し、複数のスタートアップの共同創業を経て、株式会社メルカリにプロダクトマネージャーとして入社し、決済サービス「メルペイ」の立ち上げに従事。 その後株式会社エクスプラザを創業し、2023年より生成AIの法人導入支援「EXPLAZA 生成AI Partner」を開始。2024年6月より、生成AIのPoC開発やAXを支援する...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

ProductZine(プロダクトジン)
https://productzine.jp/article/detail/2916 2024/09/27 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

ProductZine Day&オンラインセミナーは、プロダクト開発にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「ProductZine(プロダクトジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々のプロダクト開発のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング