まとめ:あなた自身が、事業を創る存在に
ここまで、1人目PMの「次のステップ」を描いてきました。要点を整理します。
- プロダクトの現場から視座を上げ、事業全体の成長に向き合う
- 現場の楽しさに固執せず、新しいスケールの醍醐味に身を置く
- 経営と共に動き、プロダクトと組織を構造として設計する
- 委譲と抽象化を繰り返し、自らを「不可欠な構造」へと変えていく
あなたがこのタイミングで成長しなければ、CPOやVPが外からやってくるかもしれません。また、「プロダクトやテクノロジー出身者には事業を任せられない」という判断で金輪際CPO/VPoPが会社で設置されないという可能性もあります。しかし逆に言えば、ここを乗り越えられれば、あなた自身がそのポジションにふさわしい人材へと進化できるということでもあります。
最後に──この連載を終えるにあたって
この連載『1人目プロダクトマネージャーの教科書』は、今回をもってひとまずの完結となります。ここまで読んでいただいた皆さま、本当にありがとうございました。
実は現在、「1人目PMを雇用する社長・経営者サイド向け」の下書きも構想中です。もしご興味がある方がいれば、声を届けていただければ幸いです。また、本連載が大きな反響をいただけた場合、書籍化の可能性も視野に入れています。応援やシェア、コメントが力になるので、ぜひお気軽に届けてください。
そして最後に、構想初期からこの連載の土台を一緒に考えてくれたPMリトリートの有志の皆さんへ、心からの感謝を捧げます。
彼らとともに悩み、語り、見つけた問いの数々が、この連載の背骨となっています。この教科書が、あなたの「1人目PMとしての旅路」の力強いコンパスとなることを願って。
オンラインイベント開催決定!
この連載を通じて感じた疑問や、実際に自社で活かすためのヒントをより深く語り合う、読者参加型のオンラインイベントを開催します。
記事では書ききれなかったリアルな体験談や、みなさんからの質問にその場で答える予定です。どうぞ気軽にご参加ください!